醤油の香りと風味を生かしたかりんとう。甘さとしょっぱさのバランスが絶妙で、後を引く美味しさです。
醤油には、平成25・26・28・29年度の全国醤油品評会で「農林水産大臣賞」を受賞した山形屋商店の醤油を使用しています。
囲い梨って聞いたことありますか? 実は、地元の人もちゃんとは知らないようなのです。
梨農家の田中さんに、真相を聞きました!スタッフ衝撃でした、、(笑)
ここ数週間は全国的にも台風の脅威を感じた日々でした。自然の脅威を改めて感じさせられた日々ではありましたが、一方で、自然の生命力を感じた出来事が!
国際大会で金賞を受賞した相馬の米農家さん、佐藤徹広さんのお米は、自然の厳しさに耐えながら、たくましく育っています。少しご報告が遅くなってしまったのですが、相馬市今田でお米を育ている佐藤さんの稲穂にかわいい花が咲いたんですよ!
台風の影響を心配していたのですが、佐藤さんにお話しを聞いたところ、「心配しましたが、台風の影響はほとんどありませんでした。
直播も含め、田植えが始まったのが昨日のように感じられますが、季節の移ろいは早いもので、収穫の季節ももうすぐ! 楽しみですね。
2013年に、新米のトップを決める国際大会「米・食味分析鑑定コンクール」で約4000点の中から17点に与えられる金賞を受賞した佐藤さんのコシヒカリ。もうすぐ食卓に並びます。普段何気なく食べているお米だから、意識する機会は少ないかもしれませんが、改めて味に集中してみると、そのおいしさに気づくんです。ぜひぜひ、今年の佐藤さんの新米もみなさんに召し上がっていただきたいです。そして、僕も食べたい(笑)。
相馬の魚(言わずもがな美味いもんたくさん)と、相馬の醤油(山形屋商店の醤油は全国の品評会で最高賞を受賞しているんですよ!)、そして野菜や鶏卵(相馬ミルキーエッグ!)、相馬の食のオールスターが食卓に並ぶのが楽しみです!
ほんと、秋は美味いもんたくさんです!
佐藤さんのお米はコチラから
https://www.soma-brand.jp/category/item-list/agrifoods/rice/
http://store.shopping.yahoo.co.jp/somahonke/c7c0bbbaca.html
桜の木々が立ち並ぶ小泉川の近くに工場・販売所を構える大江製菓。ここは老若男女幅広い世代に人気の「相馬麦つきせんべい」をメインに、季節の菓子を扱う和菓子店です。店主のご自宅も兼ねている店舗は、飾らず懐かしい雰囲気で、街のお菓子屋さんという佇まい。
看板商品である「麦つきせんべい」は、小麦粉、卵、バター、ピーナッツなどのシンプルな素材と昔ながらの機械を使い、半分機械・半分人の手で焼き上げる、ほんのり甘いおせんべいです。この麦つきせんべいに限らず、大江製菓の和菓子は、手仕事の温もりを感じる素朴で飽きのこないものばかり。
今回は気さくな店主の大江富子さんに、お店が歩んできた歴史や看板商品について、また現在抱える不安や販路拡大に向けての取り組み等について、聞いてきました。
―大江製菓はどのようにして始まったのでしょうか?
大江さん:もともとウチの旦那は、相馬あられという製菓店に勤めてたの。あの、「二つ三つやっか~」のCMで有名な(*)。それで、そこがなくなってしまって独立したのよ。昭和49年に。このウチ(現在の店舗)には昭和53年の宮城県沖地震の時に移ってきて。それ以来ここでずうっとやってるわけ。
*現在は放送されていません
―現在は「大江製菓」と聞くと「麦つきせんべい」とパッと浮かびますが、創業当初から販売していたんでしょうか?
大江さん:そう、昭和49年からね。この名前はね、相馬の民謡で「麦搗き唄(*)」ってのがあるのよ。ウチの旦那が民謡好きだったもんだからそれにヒントを得て名前を付けたわけ。ほら、せんべいは麦の粉だからね。
*麦を杵で搗(つ)く際に唄われた相馬地方の民謡
―なるほど。当時からこの「麦つきせんべい」が主力だったんですね。
大江さん:いや、ここに店を移す前は色々やってたのよ、たい焼きだのおでんだの(笑)。ウチの旦那はなんでも開発するのが好きで。たい焼きは、浅草の河童橋に行って機械を買ってきてウチで焼いてたの。子どもだましの駄菓子なんかもやってたね。
―子どもだまし(笑)。
大江さん:それで、こっち(現在の店舗)に移ってからは、色々とやめて、せんべいがメインになったの。最近は、相馬の特徴を出そうと思って、小女子や青のりを使ったせんべいも開発しました。どちらも海の香りがして美味しいんですよ。
大江さん:麦つきせんべいのほかには、ゆべしもやっています。三色ゆべし。「かんのや」って知ってる?
―はい、郡山に本社がある、県内大手の製菓会社ですよね。
大江さん:そうそう。ウチのゆべしは、もともとあそこで教わったの。生地はこだわってて、混じりけのない上新粉だけを使っていて、食感に特徴があります。餡は、胡麻餡と、赤と白の漉し餡を詰めてるの。
―確かに、かんのやのゆべしも三角形ですよね。ほかにもありますか?
大江さん:あとは3月の節句用の花餅。これは1月に入ると始まります。そして3月を過ぎると柏餅ね。ほら、こういうのって年中通して売っているところもあるじゃないですか。でも、時期ものだからは、うちはその時期にだけ作るんです。前は大福もやっていたんだけど、今は注文を受けた時にだけやってるの。
大江さん:今までは相馬市外でも結構販売していたんですよ。富岡町とか浪江町のいこいの村(*)とかヨークベニマルとか、市外7~8店舗くらいかな。でも震災で全部ダメ。駅のキヲスクなんかでも昔は何十万と売っていたんだけどねえ。今は鉄道(*)が通ってないじゃない。原町と相馬間が通ってはいるけれど、学生だけだもの……。
*いこいの村なみえ:浪江町にある宿泊施設
*JR常磐線は震災の影響により一部区間の運転が休止されている
―原発事故の影響で立ち入りできなくなってしまった地域の取引先が一気になくなってしまった、と。
大江さん:そう。それと今後常磐高速が開通(*)するじゃない。それで(相馬)に降りないんじゃないかという心配があって。これまでだとあさり採りとか海水浴とかあったでしょう。でも今はそれができないから。観光資源をなんとかしないといけない。みんなどんな風に考えているんだろうねえ。商売やっている人は、私と同じように感じていると思うよ。
*参考:常磐自動車道の復旧状況
―ちなみに、市外からの注文の現状はいかがでしょうか。
大江さん:息子が取ってきてくれています。息子は宇都宮にある大丸製菓の営業マンなんです。それで、ウチ(大江製菓)を営業所にしているの。
―え?
大江さん:そういう条件で入社したんです。だからウチは大丸製菓の営業所でもあるんです。社員は息子一人しかいないけど(笑)。それで息子が営業所長さん(笑)。もともとウチの旦那は相馬あられを辞めてから大丸製菓にお菓子づくりを教えに行っていたの。そういう関係があって、それ以来お付き合いしているんです。
―震災後、落ち込んだ売上を息子さんがカバーしている状況なんですね。
大江さん:そうなの。それと、今度松島の水族館(*)が新しくなるらしいんだけど、そこに商品を入れないかって話をもらって。明日商談会に行ってくるんです。その後は所用で東京に行くんだけど。あとはイベントにもちょくちょく参加していますね。これまでは遠出したことはなかったんですが、東京の日本橋にも行きましたし。
*マリンピア松島水族館
―非常にお忙しいそうですね……。
大江さん:そうなのよ、なんだか忙しいの。最近特に(笑)。
大江さんは、お話を聞きにお邪魔した際も梱包作業に追われていました(ご対応ありがとうございました……)。取引先の減少という問題に直面しながらも、相馬ならではの商品をと新商品を開発する姿勢には商売人の熱い魂が感じられ、決してクヨクヨせず一生懸命に売上回復を目指す姿には、話を聞く側が元気づけられました。
商品はオンラインでもご購入いただけますが、ぜひお店にも足を運び、大江さんにもお会いしていただきたいな、と思います。
福島県相馬市にある和菓子店「大江製菓」。 半自動の手焼きで仕上げる温もりあるおせんべいが人気 【大江製菓】かつてはおでんも? 手づくりの温かさが伝わる素朴な和菓子 https://www.soma-brand.jp/2015/02/11/oeseika/ #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA
生産者紹介を新たに追加しました。福島県相馬市のかつて大野村というところにある大野村農園です。代表の菊地将兵さんに話を聞いてきました。震災後に農家になり、今に至るまでで苦難や努力、有機栽培への想いと、自然卵養鶏法による手間暇かけた鶏、そしてその鶏の卵「相馬ミルキーエッグ」について、ボリューム満点の記事となっています。
【大野村農園】新ブランドの確立と本当の有機栽培を目指して――。震災から5年、ようやくスタート地点に立てた若手農家の苦難の道と今後の夢。
https://www.soma-brand.jp/2016/03/14/oonomuranoen/
あ、余談ですが、お米農家の佐藤さんと焼肉に行ってきました!というか、ご馳走になってしまいました。
記事にてご紹介していますので、よろしければこちらも☆
お米農家の佐藤さんと焼肉へ行ってきました!
「梨といえば鳥取」と思うかもしれませんが、福島県の浜通りも産地です。もちろん、ここ相馬も。
さて、相馬の方には囲い梨という名前はおなじみのはず。特に磯部地区は昔から名産地だったと言います。この囲い梨、どんな種類だと思いますか? この単語だけで検索しても、定義まで書いている記事は見当たりませんでした。ただ、「囲い梨+英語」で検索すると、すぐに答えが出てくるのですが、それは後ほど……。
この梨、某相馬出身の同僚曰く「でっかくて、よく仏壇に置いていたんだ」。
大きい梨というと、新高ですね。育て方によっては、赤ちゃんの頭のサイズくらい大きくなるのだとか。そう、囲い梨とは新高を指すのだそうです。同僚だけでなく、他の方にも新高=囲い梨と教わったことがあります。あ、商品ページに写真をアップしていますので、ご興味がありましたらどんな梨なのか見てみてください。
ここで疑問が。なんで囲い梨なんだろう?
教えてもらったときに質問すればよかったのですが、その時はまったく疑問に感じておらず……。というかスルーしていました。その答えを考えていると、同僚の「でっかいから1個をみんなで分けて食べてたんだ」と言っているのを思いだしました。
そしてひらめきました。
新高=大きい=1つを家族で囲って食べられる=囲い梨
これだ! なるほど! そういうことか! と、名前の意味がストンと腑に落ちたのです。昨年のことです。
そして今年にどんでん返しが……。
10月に富沢の田中果樹園さんへお邪魔したのですが、王秋(おうしゅう)という来年の3月頃まで日持ちする品種を「囲い梨」と言っていたのです。「え~!?囲い梨って新高のことじゃないんですか?」と聞くと、「囲い梨ってのは長期保存ができる梨のことをいうんだよ。囲っておける梨だから」と田中さん。
「え? 囲っておけるって……?」
キョトンとしている自分を見て、「囲うって言わない? 保存するってことなんだけど。あれ、方言だったかな?」と田中さんは言葉の意味を説明してくれました。
そういうことだったのか……。衝撃。自力で見事な方程式を導きだしてご満悦していた自分が恥ずかしい……。
でも、新高梨を囲い梨と呼ぶ人がいるのも事実です。そのことを田中さんに伝えると「昔は品種が梨の種類がそんなになかったから、新高を保存して囲い梨と呼んでいたのかも」とのことでした。な~るほど。昔の名残なのかもしれませんね。
そして、事務所に戻って調べてみましたよ「囲う」を。そうしたら……
(goo辞書より)
ありましたよ、辞書に。4番目です。方言でもなんでもなかったですね。ただ単に自分が無知だっただけでした。恥ずかしい。
そして、試しに「囲う+英語」で検索してみたところ、
(Weblio英和対訳辞書より)
ちゃんとありました。Store / Preserveは保存する、貯蔵するという意味の英語なので、ちゃんと訳されていますね。英語まであるとは。勝手に勘違いする前にちゃんと調べればよかったです。
ちなみにGoogle翻訳は
とのことです。Enclosureは文字通り囲いのこと。まあ、直訳なのでそうなりますよね、これは。
さらにちなみにEnclosure pearをGoogle翻訳にかけてみると
なんのことやらって感じですね(笑)。おそらく海外には囲い梨という概念はないのでしょうか。
さてさて、自分の勘違いを書くだけだったのに長くなってしまいました。失礼いたしました……。何はともあれ、勉強になりました。そして、思い込みは良くないな、まず調べよう、そして分からなかったら聞いてみよう、という当たり前の教訓を今一度心に刻めた有意義なできごとでした。
あ、田中さんが言っていましたが、新高は常温ではそこまで日持ちしない品種のようです。王秋でしたら、冷蔵保存でなくても、涼しいところであればだいたい3ヶ月は日持ちするのだそう。なんと来年の3月頃まで持つのだとか。贈り物にも人気です。
甘さと瑞々しさが特徴の品種です。ぜひ☆
こちらもあわせてゼヒ↓
■【田中果樹園】ご夫婦二人で丁寧に育てる種々の梨たちを直送で
10月24日、福島県相馬市に17社のウェブサイトが誕生しました。飲食店やお菓子屋さん、水産加工会社など、「美味いもん」を取り扱う事業者のサイトも多く、ウェブにおける観光やグルメ情報の蓄積にもなりました。
このウェブサイトの制作は、東京のIT企業・株式会社オープンストリームの皆さんが、社会貢献活動の一環としてボランティアで行ってくださいました。
はじまりは今年の3月頃。旅行代理店より我々(*)にお電話があり、担当の方から、次のようなご相談を受けました。
*復興支援センターMIRAI(相馬本家を管理しております)
「10月にオープンストリームの皆さんが社員旅行で福島に行かれるのですが、その際にITを生かしたボランティアに参加されたいとのことでして、何かよいプログラムはございますか?」。
ご相談を受け、以前、我々が相馬市内の事業者を対象に行ったアンケートに「ホームページがほしい」という回答が散見されたのを思い出しました。そして、無料のウェブサービスを利用したウェブサイト制作を、ボランティアプログラムとして提案させていただいたところ、採用してくださったのです。
このプログラムに参加した事業者がこちらです(各ウェブサイトは記事の最後にご紹介いたします)。
飯塚商店
L.A.
大江製菓
岡田海苔店
海鮮フーズ
コインランドリーしゃぼん
今野海産
佐藤海産物
松林堂
相馬堂
タクト
田中果樹園
天安門
丸庄
諸星写真館
リバー
Rainbox
今年の8月頃より写真や原稿などを我々から送り、オープンストリームの皆さんに制作を開始していただきました。その間、皆さんと市内の事業者の方々の間で、直接コミュニケーションを取っていただくこともありました。
そして10月24日、社員旅行の日に、社長の吉原さんを含め計6名の社員さんがご来相。できあがったウェブサイトの使い方を、参加事業者の皆さんにレクチャーしてくださいました。
しっかりとしたマニュアルまでご用意くださり、当日、来ることができなかった事業者の皆さんにもお渡しいたしました。
レクチャーは約1時間。福島県の飯坂に宿泊されていたオープンストリームの他の社員ともライブ中継を行い、飯坂-相馬間で交流もできました。
レクチャーの後は、尾浜原釜海水浴場を視察へ。海水浴場や、鎮魂記念館、慰霊碑などを見て、津波の脅威を知っていただきました。
そして、お昼は鳥久精肉店へ。A5ランクの黒毛和牛、相馬牛の焼き肉定食をいただきました(私もご馳走になりました……。焼肉定食は私も初めていただきました。ありがとうございました!)。
皆さん、「美味しい!」と、ご満悦。こちらも嬉しくなりましたよ。 中々のボリュームなのですが、さらに追加で相馬牛ジューシーメンチもご注文(笑)。写真を取り忘れたのが悔やまれます……。
お腹いっぱいランチを食べた後は、大野台の仮設住宅を見学。皆さん初めてご覧になったとのことで、驚かれていました。
その後、お土産を購入するため松林堂へ。
松林堂は、今回のウェブサイトの制作プログラムに参加したお店です。相馬に来ていただいたオープンストリームの社員のお一人が、実際に松林堂のサイトを制作されていた方で、話も盛り上がりました。
その後、江戸から続く味噌醤油醸造の老舗、山形屋商店でお土産を追加でご購入し、最後に、これまた今回のプログラムに参加された中華料理店の天安門へ向かいました。お店は休憩中だったのですが、ちょうど、レクチャーにも参加されていた趙さんが気付いてくれて、少し話をすることができました。社長の吉原さんは、趙さんと一緒に記念撮影も(笑)。
オープンストリームの皆さんは、とても明るく、楽しく、仲が良く、短い時間でしたが、私も一緒にいてとても楽しいひと時を過ごせました。
また機会があればぜひ相馬に足を運んでいただきたいです。
ありがとうございました!
– 原釜港で水揚げされる魚介類を鮮魚出荷・加工する仲卸・水産加工会社。
L.A.
– アメリカンスタイルのカフェ・ダイニングで。パソコン修理も。
大江製菓
– 麦つきせんべい・小女子せんべいでおなじみの昔ながらのお菓子屋さん。
岡田海苔店
– 旬の時期の一番初めに採れる海苔だけを使った、焼き立ての焼き海苔が人気です。
海鮮フーズ
– 「うまい!」を徹底的に追求する職人・青田茂さんの加工会社です。
コインランドリーしゃぼん
– 桜ヶ丘にあるコインランドリー。洗い方手順も紹介されています。
今野海産
– 「良いものを安く」を信条に、水産加工品の仕入れ販売を行う問屋・メーカー。
佐藤海産物
– 震災前に獲れた貴重な松川浦産の青のりを使用した佃煮を販売しています。
松林堂
– バター最中はテレビなどで紹介され大人気。100年以上続く、老舗菓子店です。
相馬堂
– 眼鏡や時計の販売・修理店。お店近辺の紹介ページもあります。
タクト
– ブティック、フラメンコ教室、ヨガ教室を行う女性のためのお店です。
田中果樹園
– 梨とキウイを手掛ける果樹園。現在は、翌年3月まで日持ちする王秋梨が人気。
天安門
– 田町通りにある中華料理店。特級厨子が作る本格的な味を楽しめます。
丸庄
– 町のギフトショップ。手芸品からギフトカタログまで幅広く取り扱かっています。
諸星写真館
– ご家族で営む写真館。スタジオ撮影から出張撮影まで行っています。
リバー
– 国道6号線沿いにある手作り洋食のお店。ボリューム満点です。
Rainbox
– アニメ・漫画グッズやカードゲームなどを取り扱うホビーショップです。
こんにちは! 相馬本家スタッフの清水です。
先日、お米の国際大会で金賞を受賞した米農家・佐藤徹広さんと焼肉を食べに行ってきました! というか、食べに連れていっていただきました。そしえご馳走になりました……(佐藤さん、ありがとうございました!)。
お店は相馬駅から少し歩いたところにある「焼肉園」というところ。
なんでも、佐藤さんご一家が昔からよく利用しているお店なのだとか。お店の中では店主さんと佐藤さんが友達のようにお話されていました。
さてさて、お肉は、カルビ、ハツ、豚トロ、コブクロ、ラムなどなど、様々な種類のお肉がありました!
お肉はもちろん美味でビールがすすみます(笑)。また、個人的に大好きな山芋の焼き野菜もあったんです。
ちなみに、ビールは大ジョッキがありましたよ! 確か1リットルくらい入るそうです……。佐藤さんも私もビールは大ジョッキでいただきました。
たくさんいただきまして、大満足! お腹いっぱいでした。
佐藤さん、ご馳走様でした!!
皆さんも、機会がありましたらゼヒゼヒ訪ねてみてください☆
<焼肉園>
■住所:福島県相馬市中村2丁目4−2
■電話:0244-36-2385
■地図:https://goo.gl/maps/BZ7qvunCGAp
企業・店舗名 いその庵 住所 福島県相馬市尾浜字高塚212-1 概要 そば店。手打ち・自家製粉、粗挽粉配合。そば通が密かに通う店です。 – Spherical Image – RICOH THETA
企業・店舗名 | いその庵 |
メインカテゴリ | 飲む・食べる |
サブカテゴリ | そば・うどん |
住所 | 福島県相馬市尾浜字高塚212-1 |
TEL | 0244-38-6766 |
FAX | |
営業時間 | 11:00~15:00 |
休日 | 月(祝祭日の場合翌日) |
概要 | そば店。手打ち・自家製粉、粗挽粉配合。そば通が密かに通う店です。 |
URL |
2015年8月4日から6日の3日間、相馬市に岡山県立備前緑陽高校の先生と生徒さんたちがスタディツアーで訪れました。
この高校とのつながりができたのは今年の3月のこと。岡山と福島の学生がともに復興について考える「福島×岡山 復興【FUKU-O】学生サミット」に、我々スタッフと相双の高校生とで参加させていただいたのですが、そこで備前緑陽高校の飯田先生と知り合いになったのです。イベント会場の一角で、飯田先生が、「相馬に生徒を連れていきたい」とおっしゃっていたのですが、こんなにすぐに実現するとは思っておらず、先生や生徒さんの行動力に驚かされました。と同時に、はるばる来ていただけることをありがたく思いました。ちなみに、岡山-相馬間はなんと約950km!
今回相馬市に来ていただいたのは、飯田先生の先輩の山田雅之先生と、スタディツアーに積極的に応募した生徒さん5名。定員より応募が多かったそうで、参加理由などをもとに選考を行ったのだそうです。先生も生徒さんも、とても仲が良く、そしてとても元気いっぱいでした。山田先生いわく「中学生みたいでしょ(笑)」。
初日の8月4日、お昼過ぎに福島駅に到着されたみなさんを連れて、まずは市の観光交流拠点「千客万来館」へ。ここで、観光協会の藤本篤央さんと商工観光課の鈴木洋平係長のおふたりに相馬市について、そして震災の被害と対策についてご説明いただきました。
・千客万来館で鈴木係長の話を聞く生徒さんたち
説明が終わると鈴木係長が、生徒さんたちが事前に用意していた質問にお答えいただきました。この質問の内容が、よく下調べをしていることが分かるものばかりで、鈴木係長も驚いていました。
千客万来館を後にし、次は尾浜原釜海水浴場へ。この海水浴場は、震災当時に比べるともちろん整備されてはいますが、未だ遊泳は禁止です。また、海水浴場のタイルが津波によってはがされていたり、電柱がひしゃげていたりと、爪痕が残っており、みなさん津波の脅威を感じ取っていました。
福島県相馬市の尾浜原釜海水浴場の様子 https://www.soma-brand.jp/ #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA
福島県相馬市の尾浜原釜海水浴場の様子です。こちらも昨年撮影したものです。尾浜原釜海水浴場は現在遊泳禁止となっています。 #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA
・尾浜原釜海水浴場の様子(撮影は2014年に行いました)
そして、海水浴場の端に建つ伝承鎮魂記念館で津波の様子などが収録された映像を見て、尾浜地区の慰霊碑で手を合わせ、ホテルへと向かいました。
宿泊はホテルみなとやさん。ホテルを切り盛りする管野貴拓さんは、相馬市松川浦観光振興グループの事務局長も務めています。管野さんにはお食事の前にお時間をとっていただき、震災当時の様子などを話していただきました。
短いセッションを終え、夕食です。相馬の食材を使った料理がたくさん! 翌日、山田先生にお話を聞いたところ「夕食も朝食もとてもたくさん出していただいて、どれも美味しかったです」とおっしゃっていました。
・みなとやさんでの食事の様子
食に関して嬉しかったことは、山田先生も生徒さんも、みなさん相馬・福島の食材を口にすることに対して「全然抵抗がない」と話されていたことです。未だ風評被害は払しょくしきれていない状況下で、このように言っていただけたことはとても嬉しいです。それも、美味しいと言っていただけて。
福島、相馬の食に関する情報は、過去の記事にもまとめておりますので、ぜひご一読くださいませ。
ブログ記事:https://www.soma-brand.jp/blog/
さて、翌日5日はボランティアからスタートです。場所は大野台第6応急仮設住宅。ここは飯舘村の方々が住んでいる仮設住宅です。飯舘村は原発事故の影響で全村避難が強いられている村。まず、仮設住宅の自治会長である庄司さんと管理人の北原康子さんらにご挨拶をしてから、飯舘村や仮設住宅の状況についてお話を聞きました。
飯舘村は農家の方が多い村で、そのぶん家屋も大きい。それが、震災によりいきなり狭い仮設住宅に移動せざるを得なくなってしまった。震災から4年も経つとだいぶ慣れたとは言いますが、当初は窮屈であったり、土いじりができなくなったりと、辛い想いをされたそうです。現在も帰還が無事できるのかどうか、帰られたとしても以前と同じような生活ができるのかどうかなど、様々な悩みを抱えていることを知りました。
・仮設住宅の方々の手形と一緒に記念撮影
仮設住宅の方々のお話を聞いた後は、先生と生徒さんに集会所の裏の草むしりを行っていただきました。今回、山田先生とツアー行程を考えていた時に、「何かボランティアをしたいんです」と言っていただいたため、ボランティア作業を行程に入れさせていただいたのです。草むしりをするには天気が良すぎて……とても暑かったのですが、みなさん一生懸命に作業を行ってくださいました。短い時間ではありましたが、集会所裏の一角がとてもきれいに! ビフォーアフターの写真を撮っておくべきでした……。
身体を動かしお腹をすいたところで、塚田にある食事処「報徳庵」へ。ここで、相馬港で水揚げされたタラのフライの定食をいただきました。タライはボリューム満点。臭みがなく、淡白な味わいです。
あ、相馬本家でもお取扱いしていますので、ぜひ! 人気商品です。
お腹を満たした後は街歩きです。ギフトショップ「紀の国屋」を営み、相馬の文化の保存と活用を考える協議会の一員でもある獺庭大輔さんに中村城址をご案内していただきました。中村城はお堀が多く、また、通路がカギ状になっていて、外から攻められにくい造りになっています。お城の構造や歴史、そして文化など、ふらっと各々で見学するだけでは分からないことを、丁寧に教えていただきながら見学することができました。
・獺庭さんのご案内で相馬城址を見て回りました
また、敷地内で馬を飼育しているのですが、学生たちは馬を見つけるとおおはしゃぎ(笑)。普段見られない動物を見ることができたのか、楽しそうでした。
ちなみに今回、男性陣はわらじを履いて歩きました! 野馬追の際に、足軽の方々もこのわらじを履くのだそうです。
・男性陣の足元には軍足とわらじが
街歩きの後は、船橋屋製菓と松林堂に立ち寄りお土産を購入して沿岸部へ。船着き場では漁師の菊地基文さんと高橋一泰さんが待っていてくださいました。この日の締めくくりは漁師による沿岸部視察です。高橋さんの小型船(通称チャッカ船)に乗り、菊地さんの案内で相馬の沿岸部や沖を見て回りました。
・地図で現在地を確認
・漁師の菊地さんの話を聞きながら沿岸部を見て回りました。揺れる船上をスイスイ歩く菊地さんは、さすが海の男
・石炭を採掘する船や、海底をならす船などが運航中でした
・この崖の上の方まで津波がぶつかってきたそうです
津波の時に波がどの高さまで到達したのか、海底のガレキ除去や地ならしをしていること、防波堤を修復していること、相馬の漁師たちが3月11日に船を避難させるべく津波を乗り越えて沖に出たことなど、様々なことを教えていただきました。
生徒さんたちは漁船に乗れたことで、さらにここでも大はしゃぎ。撮影会もはじまりました。集合写真のシャッターは菊地さんが担当していました(笑)。
・生徒の集合写真のシャッターを切る漁師・菊地基文さん
約50分、船の上で沿岸部をご案内していただき、ご一行はホテルみなとやへ。ここで、模造紙にみなさんの手形を取りました。何でも、今回のツアーで出会った福島の人々の手形を取り、学園祭で展示するのだそうです。初日にお会いした鈴木係長や藤本さん、今朝仮設住宅でお会いした庄司さんや北原さんたちにも手形を取らせていただいていたので、模造紙は手でいっぱいに。学園祭の様子を写真で送ってくださるとのことでしたので、後日また記事を書きたいと思います(楽しみです!)。
・高橋一泰さんの漁船・幸喜丸
手形を取っている最中に、船を船着き場に戻していた高橋さんもロビーへ到着。漁で獲れたばかりのシラスを持ってきてくれました! シラスは足が早い魚ですので、新鮮なものが手に入れられるのは、海の町ならではです。ご一行は夕食にいただいたそうで、「とても美味しかったです」と山田先生。
余談ですが、相馬市では今年「そうま食べる通信」という新しいメディアが発足いたしました。これは、相双エリア(相馬~双葉間)の農家や漁師など、第一次産業に従事する生産者の特集雑誌と生産者の方々が育てた・獲った食べ物をセットにしてお届けするという定期購読型のサービスです。
この第1号に、今回船を出してくださった漁師・高橋一泰さんが特集されます。雑誌とともにお届けするのは相馬で水揚げされたシラスです。
このそうま食べる通信、編集部は異色そのものです。漁師、魚屋、仲卸し、土建屋、ギフトショップ、早期退職して相馬に移り住んだ関東人などなど、編集とは無縁の、でもこの地を愛する思いとエネルギーは溢れんばかりの方々が制作に勤しんでいます。
今回登場しました菊地基文さん、獺庭大輔さんも編集部の一員です(菊地さんは共同編集長!)。面白い情報が詰め込まれていく予定ですので、ぜひぜひ購読いただきけますと幸いです。
■そうま食べる通信:ご購読はコチラから
・今回お会いした方々との手形と一緒にパチリ。模造紙を持っているのが船を出してくださった漁師・高橋一泰さんです。
さて、最終日は、南相馬市小高区の小高駅周辺へ。小高区は避難指示解除準備区域に指定され、住民の方々が帰還できるよう整備を行っている土地です。住民がいる相馬市とは異なる状況にあること、そして避難指示が出されている町の様子を、みなさんの目で見ていただきました。
その後、飯舘村経由で福島駅へ向かいました。飯舘村は、2日目に訪れた大野台第6応急仮設住宅に住む方々が育った土地です。除染作業の過程で出た放射性廃棄物が入った黒いフレコンバッグが山積みにされている様子を見て、みなさん口を閉ざしていたのが印象的でした。
小高駅より約2時間弱で福島駅へ到着です。岡山-福島間、そして福島-相馬間の移動があったため、3日間とはいえ、あっという間でした。それでも、約950㎞と離れた土地からは分からないことを見て、聞いて、そして食べて感じていただけたのではないかなあと思います。
山田先生は、今回のツアーを企画する際に、「今回行かなければ、一生福島に行けなくなるんじゃないか」という強い想いで周囲の方々の協力を仰いだといいます。それほど、熱い想いを持って来てくださったことに、改めて感謝いたします。生徒さんも、今回のツアーで知ったことを、周りの方々に伝えていきたいと言ってくれて、距離は離れていてもできることを考え実践していただけることは、ありがたいです。
今後も、文化祭の様子を送ってくださるとのことで、ぜひぜひ交流を続けていきたいと思います。文化祭の様子もご連絡をいただき次第アップいたします。
みなさん、はるばる起こしいただきありがとうございました!
こんばんは。昨年より少し遅いのですが、ようやく相馬市今田の米農家・佐藤徹広さんの新米をご案内出来るようになりました。
先日、収穫の様子を見学してきましたので、今日はそのお話を。
田んぼにお邪魔した日は、秋晴れ中の秋晴れ。空が高く、カラッとしていてとても気持ちの良い天気でした。
昨年と同様、収穫は佐藤徹広さんと、奥さんと息子さんで行っていました。この季節になると、息子さんも仕事を調整して、収穫の手伝いをされるそうです。
今の時代は収穫は手作業ではなくコンバインで行うのですが、コンバインが入るスペースをつくるため、田んぼの四隅は手で稲を刈るのだそうです。
写真は徹広さんと奥さんが四隅の稲を刈る様子です。現在においても手で刈る作業が必要だったとは驚きです。そういえば佐藤さんの田んぼではないのですが、相馬市内の比較的街中にある小さな田んぼでは、なんとすべて(!)手で刈っていましたよ。
この作業を終えて、コンバインの登場です。
簡単そうに見えるのですが、実際に見ていると、田んぼに入る際やカーブの切り返しなどは中々難しそうで、車の運転が下手な自分は無理だな、と思いました(笑)。
ちなみに、運転は息子さんの方が上手だそう(笑)。佐藤さんも認めていました。
佐藤さんの田んぼは直播という、種もみを直に田んぼに播くという手法を採用しているのですが、田植えの際も運転に慣れていないと、稲が育った時に綺麗な田んぼにならないのだそうです。息子さんはこの田植えもお手伝いされているのですが、やはり息子さんが運転すると綺麗に田植えができるのだそう。
コンバインで稲を刈ると、コンバインの中で脱穀され、種もみがコンバインの中に蓄積されていきます。そして藁は裁断されて田んぼに吐き出されます(裁断せず、別の用途で藁を使う農家さんもいるそうです)。
ある程度種もみが溜まると、今度はこの種もみを軽トラックに乗せたコンテナに移します。コンバインのホースからどんどん種もみが流れ出る様子は圧巻です。
収穫の様子は動画でもおさえてきました。
中々見られない風景に感動です。田んぼを2~3週するだけで、コンバインがいっぱいになるほどのお米が収穫できるのですが、実際のその量を目の当たりにして「こんなにたくさん収穫できるんだ」と驚きました。
そしてこれらの米は、乾燥された後、玄米として袋詰めされます。その後、全量全袋が放射性物質の検査を受け、安全であると認められたものだけが市場に出されます。
福島県のお米に関する検査の取組みはこちらの記事でもご紹介しておりますので、あわせてゼヒ。
■黄金色の稲穂は純白のお米へ。収穫とお米の特徴、放射性物質の検査について。
今年も、美味しいお米をご紹介できて何よりです(自分が育てたわけではありませんが…)!
みなさん、獲れたて新鮮なお米をぜひお召し上がりくださいませ!
4代目 佐藤恵一さんが学生時代に好きだったパンをイメージして開発した、つぶし餡にバターを合わせたユニークな最中。地元メディアでも紹介され、多くの注文を受けている人気商品です。
常温でもおいしくいただけますが、冷やしていただくとまた違った美味しさをお楽しみいただけます。
昭和22年に「たちや海苔店」として産声を上げ、昭和48年に現在の社名となった株式会社サンエイ海苔。チャレンジスピリッツと遊び心を持ち、徹底した品質管理にこだわる、市内の大手水産加工会社です。創業から70年近い歴史を紡ぎ、現在、約100人の従業員とともに前に進み続ける企業の成長の過程とは? そして震災の影響や現在の取組みとは? 本社営業所所長の阿部純也さんと社長室長で現社長のご長男の立谷甲一さんにお話をうかがいました。
・阿部純也さん(左)と立谷甲一さん(右)
阿部さん:サンエイ海苔は、もともとは3人でスタートした会社なんです。サンエイという社名は、3人で栄えていこうという想いで付けられたといいます。当時は行商なんかもしていたといいますね。現在の主力商品は韓国のり。1996年に始まった事業なのですが、実は本格的に韓国のりを製造したのは我々の会社が日本で初なんです。今は違いますが、当時は市場に出回る韓国のりの約80%が我々の商品だったんです。
―そもそも、韓国のりを販売しはじめるきっかけは何だったのでしょうか?
立谷さん:当時、福島空港の開港記念に社長が韓国に行ったのですが、やはり海苔屋ですので向こうの海苔が気になったのでしょう。そこで韓国のりを購入して来たのです。私も食べたのですが、それが美味しくて。
阿部さん:スナック的な感覚でしょうかね。たとえばポテチのような。塩分もちょうどいいし、油もついてますし。よく分からないけど食べやすいというか。とはいえ、抵抗もあったと思います。韓国のりって穴が結構開いてますよね。日本の海苔からすると、穴のある海苔は不良品という扱いなんです。
―なるほど。
阿部さん:あとは油ですよね。海苔に油を塗るという文化がないので、我々日本人には抵抗があると思います。どうしても東北ですと焼き海苔文化ですから、そのままおにぎりに巻いたりとか、お醤油をつけてご飯を巻いて食べたり。それがいきなりおつまみで、それもごま油と塩が付いている。そういう食文化はなかったと思うんですよね。でもその中で閃いて。うちの海苔ソムリエが(笑)。
一同:(笑)
立谷さん:無心で食べていました、あの頃は(笑)。もう何も考えずに……。
―それで取扱いがスタートしたんですか?
立谷さん:直接的な判断のきっかけになったかどうかは分かりませんが(笑)。
阿部さん:まあそのような事があり(笑)、社長が❝いける❞と判断し、韓国のりの製造販売がはじまったんですね。
―販売をスタートした当初、消費者の反応とはどうでしたか?
阿部さん:封を開けてみたら油が付いていたり、なんでもない海苔だと思って食べてみたらしょっぱかったり。その辺が慣れていないじゃないですか。穴も当然そう(受け入れがたい)でしょうし。製造面でも、油を使う商品ですので酸化の関係で結構色々とあったみたいで。やっぱりすごく試行錯誤をしましたし、非常に苦労したのが原初ですね。今ですと日韓ワールドカップですとか、韓流ブームなどがあって、向こうに行くことも多くなってきましたが、それまでは恐らく皆さんほとんどが知らないような状況でしたし。
―受け入れられるようになるまで、様々な苦労があったかと思います。どのような取り組みを行っていたか、教えていただけますか?
阿部さん:営業部隊の話になりますが、まずはどういうものなのかを知ってもらうという点。中身が見えないものをどうぞと言われても、あまり買いませんよね。ですから、大手スーパー様の軒先で、実演をしていました。海苔を焼いて、それに油を塗って、塩を振って。そういう認知の拡大はちょっとずつ進めてきました。あとは、FOODEX(*)という幕張メッセで開催される食の国際展示会があるのですが、そこで海外や日本のバイヤーさん達と接点を持ったり。そういう認知を広めていくという動きには非常に力を入れていました。
*アジア最大級の食品・飲料専門展示会
―製造方面ではいかがでしょうか?
阿部さん:やはりノウハウでしょうか。そこがまだまだ(足りていなかった)。日本とは製造方法だとか、海苔の種類が全く違ってくるので。それに向こう(韓国)の機械と同じようなものを導入したとしても、トラブルの内容が分からなかったり。技術的な部分を確立するのに非常に時間がかかりました。
―日本人向けにアレンジもされているのでしょうか?
阿部さん:ええ。私たちが作っている韓国のりはごま油100%なんですよ。でも向こうの韓国のりっていうのは、コーン油ですとか植物系の油がベースで。ごま油は香味付けといった程度でちょっとしか使ってないんですね。だから、味が全く違ってきます。また、輸入商品は油も塩分も多いんですね。お客様からもそういう声を多くいただいてましたから、油も塩分も抑えて、日本人向けに味付けを調整しました。お子さまから年配の方まで食べられるような味付けというものが、なかなか最初はうまくいかなく、苦労したというのが実際のところです。やっぱりその国々で違いますからね。日本ですら関西風と関東風で違いますし。そこが中々難しいですよね。
・「韓国海苔プレミアム 6P」は2011年のモンドセレクションで銀賞を受賞
―現在、海苔以外で力を入れているものはありますか?
立谷さん:シラス干と小女子です。福島県の漁業は試験操業(*)ですので、まだ大規模とまではいっていないのですが。震災後すぐに工場を建てはじめて、今年の四月から稼働し始めました。
*こちらの記事も参照ください:おんちゃまセットの内容更新と試験操業について
―震災後すぐに建てはじめたのですね。
立谷さん:はい。震災の数か月後くらいに。原釜の水揚げの多くがシラス、小女子の水揚げだったみたいなんですね。一方で当時は誰もやらないような状況だったので。誰もやらなかったらあそこの魚文化もなくなってしまうということで、社長が立ち上がって。福島なので風評被害があるというのはその時にもう分かっていたので、安全安心を極めた加工場を作りました。
―商品はどのように作られるのでしょうか?
立谷さん:加工場を作る際に、うちの社長が全国を渡り歩いて研究をして、いいところをすべて採用したラインを組みました。それで釜茹でから箱詰めまで全部自動で一本化しています。それと、衛生面にも気を付けています。原料を茹でて乾燥させた後は、すぐに冷却しないと菌が発生してしまうんですね。乾燥させた後はだいたい40度くらいで(機械から)出てくるので、その状態で箱詰めすると絶対中で菌が発生してしまう。あとは早く腐ってしまったり。それで、箱詰めする前に20メートルのトンネル式冷凍庫に通してマイナス35度で冷やします。その後は紫外線の殺菌も行います。
―かなり徹底しているんですね。
立谷さん:福島なので風評被害ってあるじゃないですか。だから、福島だからこそ安心できるものを作りたいという想いで、そのラインを組みました。箱詰めも自動です。
―文字通り、全自動。
立谷さん:そうですね。最後に一応計量のところで微調整するくらいで。あとは原料を流せばすべて作ってくれます。通常ですと釜茹でから出荷まで二日三日かかるのですが、このラインのおかけげで早ければ1時間くらいで出荷できてしまいます。
・今年から始まったシラス干。サイズも複数用意されている(小女子も同様)
―先ほど風評被害の話が上がりましたが、どのような影響がありましたか?
阿部さん:水産加工は今年の3月に工場が完成して始まったので、対前年度の比較ができませんから明確には分かりません。だた、海苔の面に関しては当然(ありました)。例えば東北地区以外のお客様からは「もう東北のものは取らないよ」など、そのような反応は当初はありましたね。
―震災から3年以上経過しました。風評被害の程度はどの位変わりましたか?
阿部さん:商品を絶対購入しないという方も中には当然いらっしゃいます。でも、以前ほどの抵抗は少なくなってきていると思いますね。2014年の11月に、東京の青山のファーマーズマーケット(*)に直売って形で行ってきたんですが、そこで「福島ですよ」「相馬ですよ」というお話をさせていただきました。けれども「あ、相馬なんですね。じゃあ私たちも応援しますよ」と言ってあえて購入してくださる方も2、3名いらっしゃいましたから。別なお客様でおっしゃってくれたのは「福島県のもので出荷しているものは検査をすべてクリアしている。全然検査をしていないものではなく、検査をしたものを食べるのは一番安心だと思う」ということです。こういう声を聞くと、震災当初の考え方と今現在の考え方は、多少は変わってきているんだろうなと思いますね。
*東京・青山の国際連合大学前広場で毎週末開催されているファーマーズマーケット
―検査に関しておうかがいすると、福島で水揚げされた海産物は毎回放射性物質の検査を行っていますが、韓国のりに関してはどういう体制でしょうか。
阿部さん:我々が扱う韓国のりは2種類あります。韓国の原料を使って私たちの工場で製造するものと、韓国国内でパッケージングまでされたものです。後者に関していえば、あまり(放射性物質について)おっしゃる方はいらっしゃいません。ただ、福島で製造しているものに関していうと、お問合せは多かったです。「空間線量はどうなんだ」という声とか、「放射性物質の検査はされていますか」という声は、震災当初は毎日に近いくらいでした。韓国のりに限らず、焼き海苔も味付け海苔などもそうです。ですので、2011年の7月から、焼き海苔、味付け海苔、韓国のりを月に1回ピックアップして、外部機関に委託して検査をしてきました。ただ、今までずうっと続けていますが、検出限界値(*)を超えたことはござません。震災当初からそういう状況なのであれば、今後、出るという状況はなかなか考えにくいですし、証明書と言われた場合は、毎月1回の検査結果を提出して対応しています。
*放射性物質検査の機器が検出できる限界値
―他の生産者の方からも聞いたことがあるのですが、実際は検出限界値未満であったとしても、相馬だからということで結果を出してよって言われることもあるそうです。出したら出したで安心して食べてもらえるみたいなんですが。
阿部さん:そうですね。ただ、それも二分すると思います。検査結果を出した方が、明確に検査をしているから問題ないと捉える考え方もあるでしょうし、一方でそれを常に出し続けることで「ああ、まだそういうことをやらないとダメな状況なのかな」と捉える方もいますから。その辺は同じ相馬の企業でも、購入する側でも、意見は分かれてくるのかなと思いますね。検査結果を出せる準備、体制は整えていますけれども、果たして常にそれを添付した方がいいのか、その辺は課題なのかなと思いますね。
―検査を、または検査結果を表示する行為をいつ止めるのか、ということが。
阿部さん:そうです。「何故そこで止めたんですか」という質問に対して明確な理由がないといけませんから。原発は全て回収されてもう更地になりましたよと、もうどこにも放射性物質は飛散しませんよという状況になるまでそれを続けるのか。そうじゃなく、今の段階のどこかで切るのか。これは、メーカーが単独で決めれるような状況ではありませんから。政府の方で、もういいでしょうと、一斉に止めましょうという話がない限りは、明確な判断は迷うところではありますよね。
―震災の話ばかりで申し訳ないのですが、風評被害とは別に物理的な被害はありましたか?
阿部さん:海側に弊社の倉庫があったのですが、そこが津波で飲まれてしまいました。それは直接の影響になりますね。
―そこから立ち上がり、ある程度回復するまでは、どの位かかったのでしょうか。
阿部さん:そこはもう完全にありませんし、その代替の施設を建てるということはありません。どうしても、震災前の売上からはまず下がっているのは事実ですから。倉庫がなくなってしまった分の物流も少なくなっていますので。もとの100あったものが、今100あるという状況ではありません。ただ、水産の工場を建てたましたもので、その辺りでバランスを取っている状況ですね。
―震災前の売上を補てんしていくために、小女子やシラス干に力を入れていくと。
阿部さん:そうですね。もう海苔単独で売上を右肩上がりに持っていくというのは正直厳しいのが現状。私たちの会社だけではなく(福島県の)海苔業界としてもうまく行かない現状があるんですよね。ただ、小女子やシラス干は、売り上げの補てんという意味だけではなく、立谷も話した通り、相馬の漁師さんとか、福島の港っていう部分の復興の象徴になるのかなと考えています。私たちの水産が伸びていくということは、相馬の復興、浜通りの復興、福島の復興って形に連動すると思うんですよね。
―話はまったく変わってしまうのですが、青のりと焼き海苔の焼酎。あれはどういうきっかけでできたのでしょうか? 非常に気になっていて(笑)。
阿部さん:相馬のブランド酒に「夢そうま(*)」というお酒があります。人気酒造という酒蔵が作っているのですが、うちの社長が商工会議所の副会頭もやっていた時に、夢そうま関係で人気酒造さんと交流がありまして。社長もチャレンジャーですから(笑)、いろんな方向に進んでいきたいと。そういうこともあって誕生しました。なかなか海苔でお酒っていうのはイメージ湧きませんよね?
*相馬市八幡地区で栽培された酒米・夢の香と相馬の地で湧き出た・天明水を使用した相馬のブランド酒。福島県二本松市の人気酒造が醸造している
―まったく(笑)。
阿部さん:ちょっと変わり種のもので、新たな挑戦というもので進めたのが一番最初ですね。開発したのは震災前ですから、相馬の松川浦の名産であるヒトエグサを使った焼酎を、と。それと焼き海苔の焼酎です。地元のアピールも当然できるでしょうし。海苔業界の底上げというのもできますし。モンドセレクションに申請を出したりもしたんですよ(*)。
*青のり焼酎はモンドセレクションで金賞受賞
―「面白そうだから」というのもあったのでしょうか(笑)。
阿部さん:そうですね(笑)。止まっているよりは前に進んで、どういうものがあるのかなと。そういう動きの一環だと思いますね。もともと韓国のりは韓国のりで、通常ほかの海苔屋さんでやらないところに突き進んだ経緯もありますから。海苔の焼酎に関しては、お酒好きと、チャレンジスピリッツが生んだというところでいいでしょうか(笑)?
立谷さん:そうですね(笑)。
―当時、周囲の反応はどうでしたか? 面白い!という声もあったのでは。
阿部さん:まあ、どこにもないものですから。その辺の姿勢はチャレンジャーだねと(笑)。
―なるほど(笑)。ありがとうございました。最後に、この記事を読んでくださる方々へ向けてメッセージをお願いいたします。
立谷さん:やはり、相馬の水産業界はこのような現状ですし、さらに自分たちは食品を扱う企業です。ですので、安心安全というのは大前提だと思っています。加工より工場の掃除にかける時間の方が多く、衛生管理に関しては日本で一番という意気込みで業務に取り組んでいますので、安心して食べていただければと思います。
阿部さん:立谷が言いました通りですが、このような考えを持ちながら相馬で頑張る企業があるということを、多くの方々に知っていただければ有難いです。
相馬市中村にある水産加工会社「サンエイ海苔」の直売所。韓国のりを日本に広めたパイオニアです。震災後は浜の食文化を残すべく、しらすや小女子の加工にもチャレンジしはじめました。詳しくはインタビュー記事をご覧ください。 https://www.soma-brand.jp/2015/03/06/saneinori/ 【サンエイ海苔】 福島県相馬市沖の内1丁目15-8 #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA
しじみの名産地である島根県宍道湖産のしじみでつくる醤油で味付けをし、さらにオルニチンを加えました。
容器1個で【しじみ約500個分】のオルニチンが入っております。
しじみ醤油の風味をお楽しみみください。
*オルニチンとはアミノ酸の一種で、疲労回復に効果があるといわれています。
*本商品では国産原料を使用しています。
しじみの名産地である島根県宍道湖産のしじみでつくる醤油で味付けをし、さらにオルニチンを加えました。
8袋入りで【しじみ約640個分】のオルニチンが入っております。
しじみ醤油の風味をお楽しみみください。
*オルニチンとはアミノ酸の一種で、疲労回復に効果があるといわれています。
*本商品では韓国産原料を使用しています。
自身が納得いくまで「美味い」を追求し続ける食の職人・海鮮フーズの青田茂さんが開発した新商品。
新鮮なしらすを山椒(さんしょう)と和えて、エゴマ油と菜種油に漬け込んだ斬新アイデアの調味料です。ゴマやガーリック、昆布も入っていて食感や香りのアクセントに。
パスタやチャーハンに絡めたり、サラダのトッピングに加えたり、炒めものの風味付けにプラスしたりと、色々な料理にお使いいただけます。
油が残った場合は、香味油やドレッシングとしてお使いいただけます。
第8回ふくしま特産品コンクール 食品部門 大賞(福島県知事賞)受賞した商品です。
あんこうの肝和えは、相馬地方に伝わる郷土料理。相馬・原釜漁港で水揚げされた新鮮なあんこうの身、皮、肝、胃袋を各々に炊きあげ、みそ・オリーブオイルで仕上げています。また、食感のアクセントに、切り干し大根も加えています。
ご飯のおかずやお酒の肴としてはもちろん、軍艦巻きやサラダの具材としても美味しくいただけます。
各地のイベントや店舗で販売することもあり、市外からのお引き合いも多い商品です。
この地があんこうの水揚げ産地であることを広く知っていただきたいという願いを込めて、ひと品ひと品お作りしていますので、ぜひお試しください。
昔ながらの製法にこだわり、業者に委託をせず、小さな加工場で作り続けている自家製の佃煮。
着色料は使用せず、保存料も極力使用していないため、素材本来の味と香りをお楽しみいただけます。のりの繊維を程よく残して仕上げている点もこだわりです。
2月5日、試験操業の対象魚種として新たに加わった真鱈が水揚げされました。平成18年度の相双漁業協同組合相馬原釜支所の相馬港に上がる魚のデータを見ると、真鱈が最も水揚げされるのは、1月。次いで2月です。真鱈は冬が旬の魚なのです。惜しくも1月は逃してしまいましたが、この時期に解禁になったこと、嬉しい限りです。漁師の方々にとってはなおさらだと思います。
さて、真鱈の試験操業が開始されたことが、新聞各社で取り上げられておりましたので、いくつか抜粋してご紹介させていただきます。
———-ここから抜粋と記事へのリンク———-
■朝日新聞:福島)試験操業魚種にマダラを追加 出荷量拡大に期待感
“ 網を1時間引いて取れるマダラの量を原発事故前の09年と比べたところ、12年には7・8倍に増えたとの研究結果もある。漁業者には「マダラの追加が試験操業での出荷量拡大につながる」との期待感が強い。 ”
■福島民報:マダラ初水揚げ 相馬双葉漁協が試験操業
“ 佐藤弘行組合長は「冬場の代表格で漁獲量が期待できるマダラが加わり、漁業者に張り合いが出る。今後も試験操業の実績を積み重ねていきたい」と語った。 “
■河北新報:原発事故後初マダラ水揚げ・松川浦漁港
“ 原発事故前の2010年のマダラの漁獲量は県内で約1300トン、水揚げ金額は約2億9400万円。うち同漁協では約900トン、約2億3500万円あった。 “
———-ここまで抜粋と記事へのリンク———-
試験操業の対象魚種も真鱈を加えて58種に増えました。今後の拡大に、そして本格操業の開始に期待です。
そして、この真鱈を使った新商品がNPO法人相馬はらがま朝市クラブの新商品に加わりました。その名も「大きなタラフライ」。下処理をした真鱈にパン粉をまぶし、プロトン凍結を施しました。プロトン凍結は電磁場を利用した特殊な凍結方法で、この方法で凍結すると、魚の鮮度が保たれます。本商品は1パックにつき2切れ入りです。1切れあたり100g。ボリューム満点です。
しっとり、ホクホク、鮮度も抜群。冬の食卓にぜひ、ご利用ください。
商品の詳しいご紹介はこちら↓
https://www.soma-brand.jp/2015/02/07/id-1851/
景勝地相馬松川浦の大自然で育った青のりを心をこめて美味しく煮上げた、こだわりの一品です。
お口の中に磯の風味が広がる香ばしい味です。
ご飯のお友としてぜひご利用ください。
また、贈答用にも最適です。
第7回ふくしま特産品コンクール食品部門 奨励賞を受賞した商品です。
じっくりと煮上げた穴子、きんぴらごぼう、おこわを合わせ、木型で形を整え、押し寿司風に仕上げました。
真空パックにし、竹皮に包みお届けいたします。
イカのとんびとは、イカの足の付け根にある丸い口のこと。コリコリ感とした食感が特徴の珍味です。
この商品は、イカのとんびのみを使用し、海鮮フーズ独自の製法で、こだわりをもって仕上げた塩辛です。
イカは、塩で漬け込みじっくりと水分を抜いた後、塩気を調整するために糠床(ぬかどこ)に漬け込み、風味などをプラスします。手間暇をかけることで、ひと味違う仕上がりに。
封を開け、撹拌させることで熟成が進みます。
もちろん、防腐剤といった添加物は一切使用しておりません。
コクのある粕風味の塩辛で、普通のイメージする塩辛とは、風味、味わいが違います。
ご飯、お酒がすすむこと間違いなしです。
なお、海鮮フーズ独自の製法にこだわりお作りしているため、製造には約2週間を要します。ご了承ください。
ご購入されるお客様に満足していただけるよう、有明産を中心に、良質の新海苔を厳選して仕入れています。
海苔はその年の一番摘みを使用。
一番摘みとは、その年の中で最も質の良い海苔が取れる時期の、一番最初に摘み取られた海苔を指します。
特徴は、香りや風味の良さ、やさしい甘さや旨み、そして歯切れの良さ。
ご注文を受けてから一枚一枚、丁寧に焼き上げているため、焼き立てならではの美味しさをご賞味いただけます。
あさげの友は、特に海苔の風味にこだわった逸品で、当店の人気No.1商品です。
三陸のきれいな海で育ったわかめです。肉厚であるため、しっかりとしたコシを感じていただけます。
1月13日、2015年初となる試験操業が行われました。
震災直後は3種類の魚種のみ漁獲が許されていましたが、2万件を超えるモニタリングの結果、安全が確認された魚種が漁獲対象となり、2015年1月8日の時点で57種類が対象となっています。
試験操業で漁獲された海産物の放射性物質の検査結果に関しては、福島県漁業協同組合連合会のウェブサイト上で魚種別に発表されています。こちらをご覧いただけると分かりますが、ほとんどの魚種において、機器が検出できる下限値未満である「不検出」という結果になるのです。
福島で獲れる魚って大丈夫なの?と思われる方も未だ多いのが現状かと思います。
検査結果は公表されていますので、一度ご覧いただけますと幸いです。
■試験操業漁獲物の検査結果について(平成24年9月以降検査分)
さて、今回の試験操業が各メディアで取り上げられていましたので、ご紹介させていただきます。
❝同漁協試験操業委員長の立谷寛治さん(63)=相馬市=は「今秋には松川浦漁港の荷さばき施設などの復旧工事が完了する。漁の仕方や販売方法見直しなどを含め、試験操業が充実し、大きな一歩を踏み出す年にしたい」と誓った。❞
■福島沖でことし初めての試験操業(NKH NEWS WEB)
❝相馬双葉漁協イシカワシラウオ船曳網試験操業委員会の山口政明委員長は、「やっときたという感じ。風評被害を払拭(ふっしょく)するため、安心安全な魚を取り、消費者にも安心して食べてもらえれば」と話していました。❞
そしてそして、嬉しいことにこの試験操業で漁獲されたシラウオが、相馬はらがま朝市クラブの新商品として追加されました。
先日獲れたばかりの生のシラウオを、電磁場凍結という特殊方法で凍結した冷凍商品です。通常の凍結方法だと、水分の膨張により細胞が壊れてしまい、解凍時に体液(ドリップ)が出てしまい、鮮度が落ちてしまいます。
ですが、電磁場凍結の場合、細胞を破壊せずに凍結することができるため、鮮度が落ちないのです。
解凍していただくと透き通ったシラウオがよみがえります。生食ももちろん可能です。
ホンモノにこだわり、目利き、加工をする相馬はらがま朝市クラブの❝相馬のおんちゃま❞こと、高橋永真さんが自信を持ってお届けする新商品です。100gからの販売になりますので、試し買いももちろんOKです。大人買いも大歓迎ですが……(笑)。
気になった方、ぜひお買い求めくださいませ。
以前の記事でご紹介いたしました紅妃(こうひ)。田中果樹園が育てているキウイフルーツです。この品種の特徴は大きくふたつ。まずはその見た目。果肉の中心部が鮮やかな紅色をしていて、華やかで目を引きます。また一般的に知られているヘイワードという品種に比べて小ぶりで、皮に生えている毛状の繊維(毛じ)も少なく、妃の名を冠するにふさわしい装いなのです。次に味ですが、ヘイワード種の糖度が約16度前後であるのに対し、紅妃は約20度前後。それだけに酸味が少なく、非常に甘い。口当たりもまろやかで、❝いわゆるキウイ❞のイメージとはやや異なるかもしれません。
この紅妃さん、先日相馬を離れ、埼玉県庁へ出張いたしました。実は埼玉県庁の社員食堂では、福島県の食材を定期的にメニューに取り入れてくれているのです。今回、社員食堂を運営されている西洋フード・コンパスグループのご担当者にお声をかけていただき、相馬の食をいくつかご提案させていただいたのですが、提案時に旬まっただ中であった紅妃をデザートに採用いただきました。
・写真右下がデザートの紅妃。ポップも飾ってくださいました。
社員食堂ご担当の天野さんからは、
❝キウイ大変甘く、見た目もインパクトがあり、大変良いと感じました❞
とコメントいただきました。
そして当日は、相馬本家のチラシも置いてくださり、広報面でもサポートしてくださいました。
相馬市では震災後、キウイフルーツの出荷制限がかかっていたのですが、2014年11月に制限が解除されました。田中果樹園のキウイは2013年、2014年と放射性物質の検査において「検出せず」という結果が続いていただけに、今回の解除はまさに待望。園主の田中富士夫さんも、解除の通知を見ながら「これを待っていたんですよ」を笑みをこぼしていました。そのような状況の中、まさにタイムリーに今回の話が決まったため、田中さんも喜んでいました。
・田中果樹園の園主・田中富士夫さん
本件の実現に至りました関係者の皆様に、この場をお借りして御礼申し上げます。
紅妃は今シーズンの出荷は終了し、また来年11~12月頃に出荷が開始されます。中々先のお話になってしまいますが……(笑)、今回ご注文を逃し方、首を長くしてお待ちいただけますと嬉しいです。
黒い米は、今年も秋には純白のお米になります。
唐突ですが、お米の記事です。5月のこの時期は田植えシーズン。新緑の田んぼには水が張られ、太陽の光で煌めきます。一面に広がる田んぼが朝陽や夕陽に照らされ輝く様子は圧巻。心を奪われます。田舎ならではの風景ですね。
*黒いお米に関しては以前の記事にて:お米の栽培スタート直前。今年も世界ランキング上位を目指して――
さて、相馬市今田の佐藤徹広さんの田んぼでも、5月の頭に田植えが終わりました。これまでもお話してきましたが、佐藤さんは直播(ちょくは)という、種もみを田んぼに直接播(ま)く栽培方法を採用しています(特別栽培米に関しては直播ではなく苗を植えるのですが、これまた面白い手法で育てるので、後述しますね)。
この直播の田植え、というか種まき(笑)を見学してきたので、ご紹介いたします。
当日、天気は晴れ。田んぼには佐藤さんの奥さまと息子さんもいらっしゃいました。「うちは息子にも娘にも小学校くらいの頃から忙しい時期は手伝ってもらっているんだよ」と佐藤さん。この日も、息子さんが田植え機を運転していました。
コチラがその田植え機なのですが、どこから種もみが出ているか分かりますか?
ココです。ココから鉄でコーティングされた種もみが播かれているのです。播き終わった田んぼがコチラ。
……。
「田植えしたの?」と言ってしまいそうですよね。実際、佐藤さんも「大丈夫なの?」と周りの農家さんに言われたこともあるそうです(笑)。
田んぼ全体で見ると分からないので、少し種もみに寄った写真を載せます。
まだ少し見えにくいですね……。ここにあるのですが、分かりますでしょうか。
さらにもう少し寄った写真がコチラです。
ありました! このような種もみ群が、一定間隔で作られていきます。播くといっても規則正しく播いていくので種もみが成長すると、苗を植えた田んぼと同じように稲がきれいに並んだ田んぼになるのです。もちろん、運転次第でズレが生じてしまうことはあるようですが、そこは腕でしょう。
この直播という栽培方法は、田植えに係る労力が少なくて済むのだそうです。それは何故かというと、苗を育てて植える場合は苗をトラックに積み、田んぼに運び、またトラクターに乗せ、さらに苗箱を洗って……と、力仕事が多いから。もちろん、お米のコーティング等、新たな作業が発生しますが、佐藤さんの奥さんも「(昔と比べて労力が)全然違う」と言っていました。
高齢化とともに米農家の人口が減り、一人当たりが扱う田んぼの面積が増えていくことを考えると、「時代に合ったやり方」だと佐藤さんは言います。
しかし、ある程度育ててから植える従来の方法に比べ、直播は芽が出るかどうかが心配ですし、この手法で育てる農家さんも周りにいません。だからこそ佐藤さんは、コーティングに使用した鉄の量や田植えの時期などを細かくノートに記録し、ノウハウと経験を目に見える形で蓄積してきました。成功と失敗のデータがあれば様々な状況にも対応できますし、自身を持ってお米を育てることができます。
「こうやって記録しておけば、直播を始める人に教えてあげることができる。余計な心配をすることもなくなる」というのが、佐藤さんが米作りをデータ化している理由です。新しく直播に挑戦する農家さんも安心ですね。
今ではほとんどの田んぼを直播で育てている佐藤さんですが、特別栽培米という、通常より少ない農薬や化学肥料で栽培するコシヒカリに関しては、田んぼとの相性や認定の条件などから従来の手法で育てています。
特別栽培米に関してはコチラで詳しく説明されています。
“従来”といっても、ここにも見どころが。苗を育てるには、種もみを発芽させないといけません。発芽には一定の温度が必要で、機械で温める場合もあるのだそう。
一方で佐藤さんは、この発芽のために発酵を利用しています。何をするのかというと、もみ殻と土を盛った山の中にバケツを仕込み、その中に種もみを入れておくのです。そうすると、もみ殻が発酵し発熱します。この熱が発芽に丁度いい塩梅になった頃を見て、バケツに種もみを入れて発芽を促すのだそうです。
佐藤さんが絵を描いて説明してくれました。
さらに、実際に見せていただいたのですが山を掘り返すとモクモクと水蒸気が。土を触るとほのかに温かかったです。
佐藤さん曰く、昔はこういう方法で発芽させていたそう。先人の知恵というやつですね。賢い。そしてエコ。
こうやって発芽した種もみは、苗箱に移されてハウスで育てられ、一定の高さに育ってから、田植えされます。
写真は土から頭を出した苗の子ども。水滴が可愛いですね。この特別栽培米用の苗も直播の田植えの後に田んぼデビューを果たしましたよ。
田んぼの景色を見ていると、いよいよ!という何とも言えない高揚した気持ちになります。今年も美味しい相馬の米ができることを願っています。そして、佐藤さんのお米が、今年も国際大会で金賞を受賞することを祈っています。見守っていてくださると嬉しいです。
・天のつぶ
★【佐藤徹広】次世代に経験を残したい――。国際大会で金賞を受賞した農家の米作りにかける想い
★お米の栽培スタート直前。今年も世界ランキング上位を目指して――
★相馬の米、国際大会で約4,300点のトップ24位にランクイン!
相馬市今田の米農家
佐藤徹広さんの「天のつぶ」です。
2024年は、10月15日から新米発売です。
佐藤さんが育てる米は、コシヒカリ、天のつぶの主に2種類。
平成25年度産のコシヒカリは第15回米・食味分析鑑定コンクール国際大会で金賞を受賞。この大会において、機械による分析と、“お米のソムリエ” 米・食味鑑定士によるテイスティングにより、佐藤さんのお米は優れた味であると認定されました。
栽培状況を細かくノートにまとめ、安定した米作りに励む佐藤さん。
受賞したのはコシヒカリですが、天のつぶも同様に、長年のデータをもとに、丁寧に栽培された自慢の味です。天のつぶは、福島県が15年の歳月をかけて開発したオリジナルの品種です。「コシヒカリ」や「ひとめぼれ」に匹敵する美味しさがあり、価格も手ごろです。
新米ならではの味と風味を、ぜひお楽しみください。
この写真、何だかわかりますか? これ、お米なんです。これは、福島県相馬市の米農家・佐藤徹広さんのお米。佐藤さんは、直播(ちょくは)という栽培方法を採用しています。直播は、種もみを直接田んぼに播(ま)いて、田んぼでイチから稲を育てる手法のこと。ただ、種もみをそのまま播いてしまうと、鳥に食べられてしまったり、軽くて浮いてきてしまったりするため、鉄の粉で周囲をコーティングするのです。それで写真のように、お米が真っ黒になるのですね。
真っ黒いお米は、鉄でコーティングされているため、酸化が始まります。そうすると酸化熱が発生し、種もみが焼けてしまいます。これを避けるために、上の写真のようにコーティングしたお米を薄く広げて熱を発散する必要があるのです。酸化が終わると、コーティング部分が黒から赤褐色に変化します。この状態になればコーティングは完了。田んぼに播くことができるようになります。
・種もみに鉄コーティングを施す佐藤徹広さん。とてもお米農家の作業には見えませんね(笑)
・作業は奥さんと一緒に
・酸化が進んだお米。この状態になると播くことが可能に
さて、この写真は4月の中旬に撮影したものなのですが、コーティングがスタートしたということは、今年もお米の栽培が始まるということです。
このブログでも度々紹介しておりますが、素敵なことなので何回も(笑)。佐藤徹広さんのコシヒカリは、美味しい新米を決める国際大会「米・食味分析鑑定コンクール」で2013年に金賞を受賞しました。約4,000点のお米の中からわずか17点しか選ばれない最高賞です。2014年は、惜しくも金賞を逃したものの、約4,300点の中の23点が獲得できる特別優秀賞を獲得。2年連続の快挙となりました。
経験や勘だけに頼らず、毎年栽培ノートを作成し、美味しい米作りをデータ化している佐藤さん。今年も、美味しいお米を育ててくれることでしょう。期待しています!
新米の栽培はこれからスタートですが、昨年栽培された佐藤さんのお米は、コシヒカリの特別栽培米を除いて現在もお取り寄せ可能です。佐藤さんのお米は、相馬本家の中でも、コンスタントにご注文いただいている人気商品です。品種は、コシヒカリ、ヒトメボレ、そして福島県が15年の歳月をかけて開発した新ブランド天のつぶの3種類。ふっくら美味しい、相馬の自慢のお米を、ぜひご賞味ください。
最後に、嬉しいご報告を! 先日、相馬本家スタッフは、千葉県の流山産業博というイベントにて相馬市の特産を販売してきたのですが、そこで佐藤さんのお米をご購入されたお客様が、佐藤さんにお電話をくださったそうです。「美味しかったからまた購入したい」とおっしゃっていただいたようで、佐藤さんから教えていただきました。佐藤さんは、「わざわざ電話で美味しいって言ってくれて、嬉しいよ」と。運営に携わる人間としても嬉しいです。
ありがとうございました!