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牛、米、醤油の生産・製造者が産業功労者として表彰されました。

2014.11.17 カテゴリブログ,佐藤徹広,山形屋商店,鳥久精肉店

相馬牛の和田山さん、稲作の佐藤さん、醤油醸造の渡辺さんが産業功労者として表彰されました

 

11月3日、各分野における業績が認められた方々を表彰する式典が相馬市・市民会館で行われました。

産業功労者に選ばれたのは和田山孝明さん、佐藤徹広さん、渡邉和夫さんの3名。いずれも相馬本家に関わりのある方です。

 

相馬牛の肥育に尽力する和田山孝明さん

和田山孝明さんは、相馬のブランド牛である相馬牛を育てる肥育農家で、これまで数々の賞を獲得してきました。今年の7月に全農主催で行われた「第16回全農肉牛枝肉共励会」(東京食肉市場会場)においても、全国の生産農家から出品された194頭の中から優良賞を受賞。なんでも、周りの農家の方々からは「打倒和田山」と目標にされているのだそうです。

 

相馬牛は、福島県のブランド牛・福島牛の中でも、相馬市内の農家が育てたA5ランクの黒毛和牛を指します。柔らかな肉質、しっかりとした旨み、鮮やかな赤身、そして繊細な霜降りが特徴です。福島牛は、放射性物質の全頭検査が実施されているため、安心してお召し上がりいただけます(*)。

 

相馬牛のリブロース

 

相馬牛は、鳥久精肉店で取り扱いしており、相馬本家からもお買い求めいただけます。

 

*参考

福島牛販売促進協議会

福島県農林水産物モニタリング情報

 

直播(ちょくは)による稲作に挑戦する佐藤徹広さん

佐藤徹広さんと息子さん。収穫したお米と一緒に。

・佐藤徹広さん(左)と息子さん(右)

 

佐藤徹広さんは、以前もご紹介しましたが、相馬市今田で米作りを行う米農家。育てたコシヒカリは国際コンクールで4,000点の中からわずか17点の金賞に選ばれています。佐藤さんは、震災後から、直播(ちょくは)という、種もみを田んぼに直接播く栽培方法を導入しています。この栽培方法のメリットは、従来の米作りに比べ労力が格段に減ること。今後、農家の高齢化などにより、農地の一人当たりの扱い面積が増えることを見据え、直播による栽培体系を確立し次世代に伝えたいと、佐藤さんは過去のデータをノートにまとめ、米作りの見える化に取り組んでいます。

 

佐藤さんについて、詳しくは以前の記事をご覧ください。

次世代に経験を残したい――。国際大会で金賞を受賞した農家の米作りにかける想い

 

県の醤油業界の底上げを目指す山形屋商店の渡辺和夫さん

山形屋商店の5代目渡辺和夫さん

 

渡辺和夫さんは、文久より続く味噌醤油醸造の老舗・山形屋商店の五代目です。全国の醤油品評会において、二年連続最高賞である農林水産大臣賞を受賞し、相馬だけではなく、福島県の醤油の味・安全性の認知拡大に貢献されました。醤油業界も風評被害に苦しんでいる状況下、安全性はもちろん、今だからこそ美味しいものを、質の良いものをと、県内の同業者と勉強会を重ね、切磋琢磨して良質の醤油を製造しています。渡辺さんのもとには、県内の同業者が見学に来ることも。その際には、隠すことなく自社の製造方法を共有し、県内の醤油業界の底上げに励んでいます。

 

山形屋商店について、詳しくは以前の記事をご覧ください。

日本一に選ばれた、醤油・味噌の老舗醸造店

 

3名とも、美味しいものを作るべく、日々実直に仕事に取り組んでいる方々です。皆さんの取り組みが認められ、産業功労者として表彰されたことは、生産者の方々を知るスタッフとして、非常に嬉しく感じます。一方で、今後も生産者・製造者の方々の取り組みや、背景にある想いをどんどん伝えていけるよう、そして多くの方々に読んでいただけるよう、スタッフも身の引き締まる思いです。

 

引き続き、相馬本家を、よろしくお願いいたします。