「なみえ復興祭 2014 秋」360度レポートその1 ~出店ブース編~
2014.11.01 カテゴリ:ブログ
福島県の浪江町は、浜通りと呼ばれる沿岸部の真ん中あたりに位置する町(*1)。現在、浪江町の方々は、原発事故の影響により、約2万人の全町民が避難生活を余儀なくされています。避難先は和歌山県を除く46都道府県。中には国外に移住された方もいます(*2)。
*浪江町の位置:http://www.town.namie.fukushima.jp/soshiki/2/220.html
*浪江町ホームページより(2014年9月30日現在):http://www.town.namie.fukushima.jp/site/shinsai/8272.html
相馬市においても、大野台という地区にある第8応急仮設住宅に、浪江町の方々が住まれています。93戸の住宅が建つこの仮設住宅地区で、10月25日の土曜日に「なみえ復興祭 2014 秋」が開催されました。今回で第4回目(年2回、春と秋に開催)を迎えるこのお祭りは、仮設住宅に住んでいらっしゃる方々が外に出て楽しめる場所、相馬市外に住んでらっしゃる浪江町民が集い、町民同士が再開できる場所を目的に企画・運営されています。
アーティストや芸人の方々がステージ、様々な食・モノの物販ブース、歓談スペース、支援でいただいた物資の配布など、様々な企画により、毎回たくさんの方々が訪れています。
4回目となる今回も第8応急仮設住宅の方々をはじめ、多くの人で賑わいました。
今回は、この「なみえ復興祭 2014 秋」の様子を、お写真を交えてレポートさせていただきます。
まずは会場の様子を皆さんに体感していただくべく、360度カメラで撮影したお写真を掲載いたします。
なみえ復興祭 2014秋 天気に恵まれ賑わっています! – Spherical Image – RICOH THETA
なみえ復興祭 2014秋 天気に恵まれ賑わっています! – Spherical Image – RICOH THETA
いかがでしょうか? 見て、聴いて、食べて……、突き抜けるような気持ちの良い青空の下、訪れた方々がお祭りを楽しんでいる様子が伝わりますでしょうか?
改めて写真で会場を見渡すと、仮設住宅の敷地内に楽しげな空気が漂っていたのを感じられます。三脚を持参し忘れ、撮影者が映り込んでしまっているのが残念ですが……(笑)。
次に、物販ブースのご様子を少し。
まずはやっぱり「なみえ焼そば」。極太麺に濃厚なソースが絡まり、食べ応えは抜群! 甘辛いソースの香りも食欲をそそります。さすがは昨年のB-1グランプリにて1位を獲得した名物グルメ、お祭り開始から終わりまで、お客さんの列が途切れませんでした。
次に第8応急仮設住宅の自治会の皆さん特製の豚汁です。前日から仕込んでいた「お母さんの味」。天気に恵まれた一日ではありましたが、季節は秋。時折吹く風が肌寒い時もあり、温かい豚汁は身体に染みます。こちらも見事完売のようでした。
ほかにも、地元の方々お手製のチーズケーキやチョコレートケーキといったお菓子や、相馬市の仮設商店街にある食事処・報徳庵の唐揚げなどが並び、訪れた人のお腹を満たしました。
物販ブースは、相馬本家からも出品。オンラインでも販売している佐藤海産物店の青のり佃煮、青じそ佃煮をはじめ、海産物のおつまみなどを販売いたしました。また、地元生産者の商品地元の方々のハンドメイド作品や、しいたけの袋詰め、岩手の刺し子グッズ、絵本、古着などなど、様々な商品が並びました。
相馬市の陶芸家・白石了一さんも、手びねりの器や鉢、山野草や苔玉などを出品され、お子さんからご年配の方まで、幅広い方々が手に取ってご購入されていきました。
白石さんは、過去には板金工事をしたり、社交ダンスの先生をしたり、飲食店を経営したりと興味のあることには何でも挑戦されるバイタリティ溢れる方なのです。現在は、震災で亡くなられた相馬市民のためにお地蔵さんを製陶されていらっしゃいます。
このほかにも、東京電力の取組みを紹介するブースやアーティストの方々のグッズブースも並びました。飲食用のスペースも設置され、来場者は最後まで楽しみ、笑顔が溢れる一日となりました。
さて、次回はお祭りをラストまで盛り上げてくださったライヴパフォーマンスなどをご紹介いたします!