【ニイツマフーズ】お客さんの声を受け、お惣菜から贈答品に――。香ばしくてジューシーな豚ロースの味噌漬
ニイツマフーズは、大正12年、初代 新妻金助さんが創業した精肉店です。もともとは相馬市街地の中心部に店を構えていましたが、店舗拡大を繰り返し、現在は「道の駅 そうま」の近くに店舗兼加工場を構えています。
・ニイツマフーズの皆さま。写真左から2番目が代表取締役の新妻宏行さん
“初代の名前を冠した看板商品・金助漬”
ニイツマフーズの看板商品が「金助漬」。国産の豚ロースを吟味し、家伝の味噌ダレに漬け込んだ逸品です。奥深い味わいのタレが豚肉の甘さをいっそう際立たせ、焼き上げた時の味噌の香りが食欲をそそります。お肉に散りばめられた白胡麻も味と香りのアクセントに。ひと口ほお張れば、白いご飯がススムススム。気が付けば「おかわり!」なんて声が飛び出しそうです。
金助漬について代表取締役の新妻宏行さんにお話をうかがいました。
新妻さん:もともとご家庭向けの惣菜として販売していたんです。それが、地元の方々の評判が良かったもので、じゃあ贈答用にしてみようと。そんないきさつがあり、現在のように専用の箱に入れて販売するようになったんです。
なるほど、確かに“お惣菜”と言ってしまうにはなんだかもったいない……。
さて、豚肉の旨みを引き出しているのが、たっぷりと使われている秘伝の味噌ダレ。
新妻さん:このタレは、試行錯誤を重ねてできたものなんです。“豚肉に合うもの”を開発しました。このタレがお肉にじっくりしみ込むよう、お肉を味噌に漬け込んでから真空パックにしてお届けいたします。
・商品は真空パックでお届けします
”震災の影響はあるものの、人気は上々”
新妻さん:やっぱりご注文をいただくのは、お中元やお歳暮といった時期ですね。贈り物でもらって食べた方が、“美味しかったから”とご自身で購入してくださる方もいます。そうやってリピーターになってくださる方も多いんですよ。あるギフトカタログに掲載していた時は、東北の売上トップになったこともあるんです。
このようなお話を聞いていると、右肩上がりの人気を想像してしまいますが、実際はその通りではありません。
新妻さん:震災前は県外からのお引き合いも多かったのですが、震災後少なくなりましたね。やはり福島県産という響きで購入を控える方もいるのでしょう。ギフトカタログのお話も震災後はなくなりました。金助漬も、昔は福島県の肉を使用していましたが、現在は他県のものを厳選して使っています。
取り巻く状況に対応するべくとった決断。でも、現在の金助漬も、間違いなく昔から地元の人々に愛されてきたニイツマフーズの味。現在の売上についても「少しずつではありますが、右肩上がり」とのことで、美味しさを裏付けています。
”調理は簡単!弱火でじっくり焼くだけ”
金助漬の調理は「簡単ですよ」と新妻さん。
新妻さん:味噌が焦げないように注意しながら、弱火でじっくり焼いてみてください。油は薄くひくだけで大丈夫です。最近のフライパンはテフロン加工になっているので、その場合はひかなくてもよいかもしれません。あるいは、アルミホイルでくるんで、蒸し焼きにしても美味しくいただけます。
調理の手間も少なく、贈り物にもぴったりの金助漬。「お中元やお歳暮はもちろんですが、入学祝い、合格祝いなど、様々なシーンでご利用いただければと思います」と新妻さんは笑顔で結んだ。
・国道6号線沿いに建つニイツマフーズの営業所
・店内の様子
・お惣菜も充実しています! お近くにお越しの際はぜひ